第184号

白内障の治療を先延ばしにしていませんか?

血管病の再治療は血管外科専門医に任せるのが最適です

看護師のおしごと図鑑 クリティカルケア特定認定看護師

白内障の治療を先延ばしにしていませんか?

眼科 部長 善本 三和子(よしもと みわこ)

 "目の手術!" と聞くと、「何か見えるの?」「怖くないの?」と思っていませんか?「白内障で見えにくいけれど、目の手術が怖くて先延ばしにしていた」という方は少なくありません。視覚は"五感"の一つ、目はとても敏感な体の部位ですが、通常の白内障手術は、医学的には局所麻酔、つまり"患者さんは意識があり会話できる状態" で受けていただける手術の一つです。その理由は、強い痛みを伴うことがほとんどない(全身麻酔で意識をなくす必要があるほどの強い痛みが起こらない)からです。とはいっても、「痛いんじゃないかな?」という不安はどなたでもあると思います。そんな不安が少しでも和らぐように、患者さんからよくいただく質問に対する答えと、手術後の患者さんからお聞きした感想を添えて、手術の様子を"患者さん目線" でお伝えします。

☆「私はあまり知らないほうがよい」、という方は、どうぞ読み飛ばしてください。外来でお渡しする"白内障手術について"(2025年より新しくなりました!)を読み、主治医の説明を聞いていただくことで、今までも多くの方に安心して手術を受けていただいております。

病室では

 手術前は、病室でお休みいただきながら、瞳を開く目薬を複数回つけて準備し、手術の時間になったら、
病棟看護師が車椅子で手術室にご案内します。(日帰り入院の方も、術後は病室でお休みいただいてから、
お帰りいただけますのでご安心ください。)

手術室では・・・・

 手術室の入り口で、名前の確認後に、麻酔の目薬をつけ(しみます)、車椅子で部屋に入り、①手術用の椅子に座ります。②背もたれが倒れ仰向けになります。目の消毒後に、③目の部分だけ穴があいた紙布が顔の上にかかり、まぶたを開く器具をつけます。(手術中には勝手に目は閉じませんので、ご安心ください。(p.3「手術室にて:その2」図参照))その後顕微鏡(光)が顔の上に近づくと、最初はとくにまぶしく感じます。

手術が始まったら・・・・

 手術が始まると、顕微鏡の光は見えますが、手術器具がはっきり見えることはありません。少し目を押される感じ(圧迫感)はありますが、通常は強い痛みはありません。目の周りの皮膚には麻酔しないので、瞼(まぶた)を触る感じはわかります。主治医が声を掛けながら、手術を進めますので、体の力を抜いて、リラックスしていてください。
 とはいっても、痛みの感じ方には個人差があり、「痛いんじゃないかな?」と不安に思うほど痛く感じるものですので、そんなときは、遠慮なく、申し出てください。(麻酔薬を追加します。)また咳がでそうなときも我慢せず、声を出して教えてください。