チーム活動
リスクマネジメント
医療安全対策室は、患者さんが安心して最善の医療を受けられるように、また職員が安全に日常業務を行うことができることを目的に、室長をセンター長、副室長を副院長が担当し、医師、薬剤師、看護師、事務の多職種で医療安全活動に取組んでいます。
安全管理の実務担当は、看護師が専従で従事し、医療安全推進者として、組織横断的に、原因究明のための情報収集と助言、指導を実施できる権限を付与されており、センター長や各部門リスクマネジャーへの協力を要請する体制になっています。
各診療科・各部門に専任のリスクマネジャーが配置され、現場の問題を収集して改善計画を検討・策定し、実施対策を推進しています。また、医療安全管理委員会において検討・審議、決定された事項について院内に周知徹底するための指導、教育を実施しています。
感染対策チーム(ICT)
感染対策チーム(Infection control team:ICT)は、医師・看護師・薬剤師・検査技師の4職種が集まって院内の感染制御活動を行う実働部隊です。それぞれの分野の知識を集結させて、患者さんの感染症治療や耐性菌対策、交差感染対策について話し合い現場ラウンドを行っています。現在は、週に1度血液培養陽性例の確認、特定抗菌薬の長期投与例の確認、経路別予防策の確認、手指衛生の直接観察、部署の環境感染管理確認のラウンドを実施しています。
また、感染対策は自分の病院だけでなく地域で取り組むことも重要で、板橋区の連携病院が集まって年に4回カンファレンスを行なったり、2つの病院がお互いの病院の感染対策状況を確認し合う取り組みを行っています。
他施設の対策も参考にしながら現場を支援して、患者と職員そして病院を守るために活動しています。
緩和ケアチーム(PCT)
緩和ケアチームは、緩和ケア内科医師、精神科医師、薬剤師、臨床心理士、専従看護師を主要メンバーとし多職種医療チームです。
緩和ケアチームでは、各職種の専門性を活かし、トータルペイン(身体・精神・社会・スピリチュアル)として、様々な苦痛を多角的にとらえ、主治医・病棟スタッフ・その他の医療スタッフの方々と共に主科の治療方針に沿いつつ、積極的に苦痛の緩和治療に努めています。週2回の緩和ケアチームラウンドとカンファレンスを実施している他に、平日は、専従看護師が毎日、チーム患者訪問を実施しています。
平成28年4月からは、がん・非がんに関わらず、センターに入院する患者さまのすべてが「緩和ケア」の対象となれるよう「生活のしやすさに関する質問票」を導入し、苦痛の評価を行うように取り組んでいます。
精神科リエゾンチーム
入院による環境の変化や病状によって、精神的に不安定になり「こころ」と「からだ」のバランスを崩す患者さんは少なくありません。また、一時的に自分の置かれている状況がよくわからなくなり、混乱状態に陥る高齢の患者さんや認知症の患者さんもおられます。「リエゾン」という言葉には「連携・架け橋」という意味があります。精神科リエゾンチームは、多職種でアプローチすることにより身体の病気にともなっておこるさまざまな心理的な苦痛を軽減し、病気の治療に専念できるように支援いたします。また、患者さんのご家族の不安や心配毎などに対しても、同様に支援いたします。
<このようなときにお役に立てます>
「不安でたまらない」「いらいらする」「気分が落ち込む」「夜眠れない」「食事が食べられない」
普段はそのようなことがないのに、入院していることがわからなくなり家に帰ろうとする認知症があり、治療の必要性がわからずに強く混乱するなど
構成メンバーは、精神科医、神経内科医、薬剤師、臨床心理士、精神保健福祉士、認知症看護認定看護師です。患者さんや家族、そして病院スタッフが「困った時にそこにいて、共に考える」そんなチームをめざしています。
退院支援チーム
退院支援チームは、医師・看護師・MSW・医療連携室など多職種が協働して活動しております。退院支援の質が向上するように、退院支援に関わる記録やアセスメント・帳票類を見直し、リンクナースの教育について、地域連携セミナーの企画・運営など退院支援にまつわる事を多様な意見を聞きながら良いものを作っていこうと頑張っています。入院し不安が強い状態の中どのようにしたら、安心して生活の場所に戻ることが出来るのか?地域とどのように密に連携をとり、切れ目のないケアを提供できるかなどリンクナースを中心にして、退院支援の必要性や重要性を広げていけるように活動しております。H28から「退院支援加算」の算定にも取り組み、より一層質の高い・患者・家族が安心することができる退院支援を日々提供出来るように、チーム一丸となって取り組んでおります。
栄養サポートチーム
栄養サポートチームは、医師・歯科医・栄養科・リハビリテーション科・薬剤科・検査科・看護部のメンバーで活動しています。他職種で関わることによりそれぞれの専門知識や技術を持ち合い最良の栄養支援を行っています。術後患者、褥瘡ラウンド対象患者、病棟から依頼があった患者などを対象に毎週ラウンドを行っています。
可能な限り患者の意向に沿った食事の提供を行うなど、個別対応をとっているため栄養状態の維持・向上につながり、患者やその家族の笑顔にもつながっています。また、看護師は食べられる口づくりとして、日々の口腔ケアの励行や離床を促し、活動・耐久性や喀痰喀出など気道浄化へつなげられる援助を行いながら患者の栄養状態をモニタリングしています。