認知症の状況に応じた高齢者の継続的な口腔機能管理等に関する調査研究事業


認知症の本人の歯科受診に関するアンケート

令和2年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)

認知症と診断されたご本人及びご家族の方へ

 現在わが国では、認知症の状況に応じた継続的な口腔・栄養管理を地域で実施することを目指し、認知症医療介護連携に歯科専門職が効果的に関わる方法を検討することを目的に、標記の調査を実施しております。本調査は、厚生労働省老人保健事業推進費等補助金の交付を受けて、東京都健康長寿医療センター研究所(理事長鳥羽研二、事業担当平野浩彦)が中心になって、全国の認知症に関する機関の協力を得て実施いたします。お忙しい中たいへん恐縮ですが、調査にご協⼒いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(1) 調査の概要について
歯や口の痛みや不具合などの口腔の諸問題は、楽しく美味しい食事の摂取など、生活の質に大きく影響を及ぼします。認知症が発症すると、適切な医療を受けることが困難になることも多く、なかには歯科治療を適切にうけられずお困りの認知症の方もいることが懸念されます。社会資源である歯科医療についても、いまだ認知症の人への支援に十分な体制が整っているとは言えず、早急に整備が必要です。
◆本調査は、地域の中で認知症の状況に応じた継続的な口腔・栄養管理を実施することを目指した基礎調査として行われます。認知症の人の生活を支援するための認知症医療介護連携に、歯科専門職が効果的に関わる方法を検討することを目的に、令和2年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)「認知症の状況に応じた高齢者の継続的な口腔機能管理に関する調査研究事業」の交付を受け実施するものです。
◆調査は、東京都健康長寿医療センター研究所から、みずほ情報総研株式会社に委託して行われています。
◆調査は以下の組織のご協力を頂いて、皆さんにお願いしています。(順不同)
公益社団法人認知症の人と家族の会東京都支部 様
・ NPO法人認知症の人とみんなのサポートセンター 様
・ 一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ JDWG 様
・ 札幌認知症の人と家族の会 様
・ 株式会社アイシマ 様

(2) 調査の方法について

①認知症のご本人と家族への調査

◆本調査は認知症と診断されているご本人やご家族が、実際に歯科受診をするなかでの出来事を教えていただく調査です。認知症の人と家族の会等の協力を頂いてお願いをしています。
本調査では、2つの方法を用意しています。どれか一つを選んで回答してください。

A:調査用紙に記入し、返送用封筒に入れて郵送いただく方法
(返送用封筒は、みずほ情報総研株式会社に直接届くようになっています)

B:GoogleフォームのアンケートにWeb上で回答していただく方法
(Googleフォームの収集は東京都健康長寿医療センター研究所が行います)
※調査は、「A.調査用紙」か「B.Googleフォーム」のどちらかにお答えください。
※複数の調査票を受け取った場合は、最初に受け取った調査票に対してお答えください。

◆◆回答いただくにあたって◆◆

◆調査票には、認知症の人が、定期歯科受診をできているか、歯科治療を受ける際にどのように困っているか、あるいはお困りでなければ、どういった工夫をされているか、等の質問があります。
◆調査票は、認知症と診断されたご本人か、ご家族の方に回答をお願いいたします。
◆認知症と診断された方の年齢は問いません。
◆調査票は、今現在、歯科治療を受けている、受けていない、どちらの場合でも回答をお願いいたします。
◆調査票には「個人情報(個人の名前や住所、電話番号など)」は記載しないでください。
◆調査票の回答は令和3年1月17日までにお願いします。
◆回答が難しい質問項目については、可能な
範囲でお答えください。

◆◆「A.調査用紙」の回答方法◆◆

◆認知症の人と家族の会などから郵送された封筒に、調査用紙と返送用封筒が入っていることを確認してください。
◆調査票セットに入っているものは以下のとおりです。
返送方法図解①.png

◆まず「アンケートご協力のお願い」をよく読みます。
◆調査用紙の質問項目に、難しく考えず、思った通りのお考えを記入してください。
◆アンケートの記入ができたら、返送用封用に入れ、封をしてポストに投函します。
返送方法図解②.png

◆◆「B.Googleフォームのアンケート」の回答方法◆◆

◆Googleアンケートフォームは右のバナーをクリックしてください→バナー.png 

◆認知症の人と家族の会などから、調査の案内状が届いている場合は、紙の調査票の表紙の右肩に書いてある4桁の番号を、Googleアンケートフォームの「整理番号」欄に入力してから、ご回答ください。
kamiwebアンケート.png
◆Googleアンケートフォームの質問項目に、難しく考えず、思った通りのお考えを入力してください。
◆アンケートの記入ができたら、最期に「送信」ボタンを押してください。

(3) 調査結果の利用について
◆本調査の結果は、認知症の方が歯科受診や口腔・栄養のことでお困りにならないような社会の仕組みを作るために、活用させて頂きたいと思います。調査データは本調査の⽬的以外には使⽤いたしません。なお、統計的に処理をした後の調査結果は、東京都健康⻑寿医療センターにおいて分析し、また、調査報告書として公表されます。

(4) 個人情報の保護について
◆本結果は個人の結果が分からないようにすべて統計処理をして報告書等に使用されます。回答内容が個別に公表されることはなく、個人情報は必ず守られます。
◆調査票に記された内容や情報が本調査以外の目的で使用されることはざいません。
ご回答いただきました情報は、東京都健康長寿医療センター研究所において厳重に管理いたします。

(5) 同意の撤回について

◆調査協⼒への同意は対象者の⾃由な意志で決められます。もし同意されなくても、対象者の不利益になることはありません。⼀旦、同意した後でも、同意を撤回することができます。同意の撤回を希望する場合は、お問合せ連絡先にご連絡ください。
(ただし、同意の撤回が調査結果公表後の場合は、公表結果の訂正はできません)

(6) 研究班のメンバー(順不同)
東京都健康長寿医療センター 歯科口腔外科 部長/研究部長 平野浩彦
国立長寿医療研究センター もの忘れセンター長 櫻井 孝
日本歯科医師会 常務理事 小玉 剛
日本歯科専門医機構 理事 今井 裕
日本栄養士会 常任理事 田中 弥生
日本歯科衛生士会 会長 武井 典子
日本老年歯科医学会 理事長 水口 俊介
東京都健康長寿医療センター研究所 副所長 粟田 主一
東京ふれあい医療生活協同組合 副理事長 平原 佐斗司
東京都健康長寿医療センター 認知症支援推進センター センター長 井藤 佳恵
豊島区歯科医師会 副会長 高田 靖
富山県南砺市地域包括支援センター 副主幹 竹内 嘉伸
横浜市高齢者グループホーム連絡会 事務局 大堀 嘉子
日本歯科総合研究機構 主任研究員 恒石 美登里
大阪大学歯学部 准教授 野原 幹司
北海道大学大学院歯学研究院 准教授 渡邊 裕
東京都健康長寿医療センター研究所 専門副部長 岩崎 正則
東京都健康長寿医療センター研究所 専門副部長 小原 由紀
東京都健康長寿医療センター研究所 研究員 枝広 あや子
東京都健康長寿医療センター研究所 研究員 本川 佳子
東京都健康長寿医療センター研究所 研究員 白部 麻樹

調査の趣旨をぜひご理解いただいたうえで、ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

【ご本人・ご家族様 お問合せ連絡先】
東京都健康長寿医療センター研究所
自立促進と精神保健研究チーム 認知症と精神保健 
担当 枝広
TEL 03-3964-3241(内線4218)(月~金曜、9:00-17:00)
自立促進と精神保健研究チーム 口腔保健と栄養研究
担当 岩崎
TEL 03-3964-3241(内線4215)(月~金曜、9:00-17:00)
【その他専門職 お問い合わせ連絡先】
みずほ情報総研(株)
社会政策コンサルティング部
担当 植村・松山
03-5281-5404 (月~金曜、9:00-17:00)

~その他の調査~

②歯科診療所、口腔保健センターへの調査

◆調査票は、歯科診療所のなかで、認知症の人や高齢者の診療にあたっている歯科医師に回答をお願いしています。
◆調査票には、認知症の人の歯科治療の際の工夫や、他の歯科医療機関あるいは病院、地域包括支援センターなどとの連携体制などの質問があります。
◆Excelアンケートシートはみずほ情報総研ホームページの以下のページにございます。

https://www.mizuho-ir.co.jp/topics/2020/koukuu2020.html

③病院歯科、大学病院歯科への調査

◆本調査は日本歯科医師会の協力を得て、大学病院歯学部・医学部付属病院歯科・病院歯科所属の歯科医師にお願いしています。調査票は、病院歯科・大学病院歯科のなかで、認知症の人や高齢者の診療にあたっている歯科医師に回答をお願いしています 。
◆調査票には、認知症の人の歯科治療のための紹介受診や、治療の際の工夫、他の歯科医療機関あるいは病院、地域包括支援センターなどとの連携体制などの質問があります。
◆Excelアンケートシートはみずほ情報総研ホームページの以下のページにございます。

https://www.mizuho-ir.co.jp/topics/2020/koukuu2020.html

④認知症疾患医療センター、認知症サポート医への調査

◆本調査は厚生労働省の協力により全国より抽出された市区町村の認知症のサポート医および認知症疾患医療センターを対象に実施しております。◆調査票は、医療機関のなかで、認知症の人や高齢者の診療にあたっている医師に回答をお願いいたします。
◆調査票には、認知症の人の口腔内のチェックの頻度や、歯科治療のための紹介方法や、歯科医療機関などとの連携体制などの質問があります。
◆Excelアンケートシートはみずほ情報総研ホームページの以下のページにございます。

https://www.mizuho-ir.co.jp/topics/2020/koukuu2020.html

⑤地域包括支援センターへの調査

◆本調査は厚生労働省の協力により全国より抽出された市区町村の地域包括支援センターを対象に実施しております。
◆調査票は、認知症の人や高齢者の対応にあたっている地域包括支援センター職員に回答をお願いいたします。 
◆調査票には、認知症の人の口腔内のチェックの頻度や、歯科治療のための紹介方法や、歯科医療機関などとの連携体制などの質問があります。
◆Excelアンケートシートはみずほ情報総研ホームページの以下のページにございます。

https://www.mizuho-ir.co.jp/topics/2020/koukuu2020.html