センター長挨拶

       【職位
        副院長
        脳神経内科部長
       【経歴
        東京大学卒
       【専門領域
        神経変性疾患の病態
       【所属学会
        日本認知症学会・評議員・専門医・指導医
        日本神経学会・専門医・指導医
        日本核医学会・評議員・PET核医学認定医

東京都健康長寿医療センター 副院長
岩田 淳

 令和7 年度よりセンター長を粟田前センター長より引き継がせていただきました。本センター事業も2 期目に入り、いよいよその進化が問われる時が来ております。特に、2023 年に本邦初の抗A β抗体薬であるレカネマブが、2024 年には2 剤目となるドナネマブが承認され、認知症を取り巻く医療環境は大幅に変化しました。しかし、これらの治療は認知症に関わる問題の本の一部しか解決してくれません。このためにより一層の研究開発が求められています。
そのために、本センター事業では
1) 抗A β抗体薬投与にかかる医療環境の整備
2) 体液バイオマーカーによる認知症の鑑別診断技術の開発
3) 様々なデバイスを用いた認知機能の低下の早期検出
4) 新規画像解析方法による認知症診断支援
5) 地域住民を対象とした縦断研究に基づく老化と認知機能低下の研究
に加え、認知症疾患医療センターとして地域医療の支援、認知症支援センターとしての幅広い人材育成を行って参ります。
 本事業では認知症の人、健常の人、すべての人が幸せに暮らすことの出来る認知症未来社会を創造する原動力にして参ります。幸せな未来を創るために皆様のご支援、ご協力を頂きたく存じます。