【職位】
副院長
脳神経内科部長
【経歴】
東京大学卒
【専門領域】
神経変性疾患の病態
【所属学会】
日本認知症学会・評議員・専門医・指導医
日本神経学会・専門医・指導医
日本核医学会・評議員・PET核医学認定医
認知症未来社会創造センター 副センター長
岩田 淳
認知症をひきおこす疾患にはアルツハイマー病、レビー小体病、ピック病といった様々な疾患があります。我々医師はそれぞれの疾患の診断は主に患者様の症状を診察したり、脳の画像を撮像したりすることで行ってきました。
しかし、そのような診断方法ですと、亡くなった後に病理学的な診断をさせて頂いた場合に、生前と診断が異なるという事がしばしばあります。私たちはその齟齬を解決すべく、採血などの簡便な方法で、脳の疾患を診断可能な方法を探る事を目標と致します。当センターを受診される患者様方には是非その主旨を御理解頂いた上で、ご協力賜り脳の疾患の新しい時代を共に切り拓いて参りたく存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
疾患の診断には「病理」を確定することが最も重要ですが、脳の疾患では目の前の患者様で脳組織を顕微鏡で見て診断する、という事は現実的ではありません。
今までは夢物語でしかなかったのですが、様々な技術開発によって、脳の中の異常を末梢血、つまり採血の結果から推定可能な時代に突入しています。
私たちは最新の技術を導入し、ゲノム情報、バイオマーカー情報から認知症性疾患の診断を可能にするような技術開発を目指します。