研究部長 豊原 潤
本研究チームは、ポジトロン放出断層撮影法(Positron Emission Tomographyの頭文字をとってPETと省略)を使用し、老化と認知症等の老人病の、特に脳を中心とした研究を目的としています。1990年に設立された旧ポジトロン医学研究施設から2013年度にリニューアルされたPET施設は、基礎研究から臨床研究、更に診療までを一貫して遂行できる体制となりました。
PETは、ポジトロン(陽電子)で標識した薬剤を被験者に投与し、その分布を体外から特殊なカメラで撮影することにより、様々の生体機能を画像として評価することができます。PETの領域は、放射性薬剤の製造から臨床PETデータの収集とその定量的解析、またインビトロ研究やモデル動物等でのPETやMRI研究までを含む幅広い学際研究です。神経画像研究チームは専門性の異なるスタッフで構成され、センター内外の多くの研究者と幅広く連携して、基礎研究から橋渡し研究や、初期臨床研究を主に脳機能研究テーマが担当し、PET画像診断研究テーマはセンター重点医療への応用研究や、病院部門と連携して先進的PET診断法をセンター病院や多くの医療機関に提供することにより、研究の成果を直接社会に還元する役割を担っています。
また、本研究チームは病院部門のPET診療を強力に支援しています。
過去にPET研究に参加された方々へのお知らせ(オプトアウト)
1. 顔による認知症スクリーニング方法の推進
2. MRI画像のAI解析(松尾研究室との共同研究)
3. 核医学動態解析の研究
4. AIを用いたデータの可視化
5. 理論医学の推進