2017年12月18日 | 医療機器の導入について |
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レントゲン博士がX線を発見して100年ちょっと経ちました。今では医療にとって、放射線はなくてはならないものとなっています。胸の写真を撮ったり、胃のバリウム検査、血管造影などなど、放射線を使って病気の診断や治療を行うところが放射線科です。
放射線を使う検査や治療は、その効果が不利益(例えば癌になったりする)を上回っていると判断した場合にのみ、行われます。そのために、専門科の集まりである放射線科があり、どうすれば、できるだけ少ない被ばくで大きな効果が上げられるかを判断しながら、検査、治療にあたっています。 放射線科では、放射線を用いた検査や治療の専門家である放射線科医と、放射線装置をやMRIを取り扱う専門家である診療放射線技師、そして看護師さんや事務の人などが協力してより良い診療を皆さんに提供させていただくために努力しています。
放射線科は、放射線診断と治療に大きく分かれますが、放射線診断科では、4名の放射線診断を専門とする医師がCTやMRIを用いた病気の診断、RI, PETを駆使しての、体中の色々な病気の診断や、色々な臓器の機能検査を行っています。
新施設では、最新CT装置(320列1台、64列1台)を導入しております。この装置により広範囲を短時間で撮影可能となり患者さんに優しい検査を行うことができます。また様々な最新技術が搭載されており、従来のCT検査よりも被ばくを低減することが可能となりました。
CT検査の注意点
新施設では、最新CT装置(320列1台、64列1台)を導入しております。この装置により広範囲を短時間で撮影可能となり患者さんに優しい検査を行うことができます。また様々な最新技術が搭載されており、従来のCT検査よりも被ばくを低減することが可能となりました。
MRI検査上の注意点
64チャンネル高密度検出器、大腿骨部骨強度計測機能、脊椎変形診断機能により、骨粗鬆症診断において測定精度の向上を目指します。また、ボディコンポジットや骨形態計測機能などにより、アンチエイジングのモニタやメタボリック症候群などに関連するダイエットコントロールのモニタなど予防医学への応用にも期待しております。
核医学検査は放射線を放出する『放射性同位元素(RI:ラジオアイソトープ)』を用いた検査です。
放射性同位元素に、体内の特定の臓器や病変部に集まる性質をもった物質が混ざった薬を『放射性医薬品』といいます。 放射性医薬品が体内に投与されると、目的とした臓器や病変部に集まっていきます。その様子を専用のカメラで撮影することで、CTやMRIによる形態的な画像情報では得ることのできない、臓器の機能や病態などの情報を得ることができます。
SPECT画像
矢印は虚血部位(左前下行枝領域)
PET検査はがんの診断において優れた検査です。また、脳の機能をみることによって、認知症や神経疾患の詳しい検査を行うことができます。
当センターでは、2017年3 月末に日本で3 番目となる半導体PET/CT GEDiscovery MI が導入されました( 図PET1)。2013 年6 月に新施設の開設と同時に導入されたGE Discovery PET/CT 710(図PET2)と合わせて高性能PET/CT が2台となります。
今まで運用されていたPET/CT 710 に関しても、time-of-flight などの先進的な技術が使われ、高性能でありますが、今回導入された機種は、光電子増倍管の代わりに半導体を使用し、今までよりも約2 倍の感度を誇る最新鋭の機種です。
当センターでは毎週月曜日と金曜日に保険診療のPET-CT 検査を行っております。心臓サルコイドーシスにも保険適応が拡充されましたが、絶食時間の条件が異なりますので、その場合にはご連絡をしてください。
FDG PET-CT は、早期胃がんを除く悪性腫瘍の病期診断に保険適応があります。
検査自体は低侵襲のため高齢者や様々な合併症を抱える患者様にも安全に検査が受けられます。最新のPET/CT により一層近隣の先生方の診療や地域の皆様の健康にお役に立てればと思います。
RI検査に使用する放射性医薬品は予約当日の検査にしか使用できません。
そのため、予約の変更、取り消し等は必ず予約日の3日前(※)の15時までに当センターへご連絡をお願いします。
上記期限を過ぎての予約変更、取り消しについては、キャンセル料50,000円(税別)をご負担頂く場合がございます。
※予約日の3日前が土・日・祝日の場合はその前日が期限になります。
金曜日 |
土曜日 |
日曜日 |
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
変更期限 |
休診日 |
休診日 (3日前) |
2日前 |
1日前 |
予約日 |
なお、予約時間から30分遅れた場合はキャンセル扱いになります。時間に遅れそうな場合は必ず連絡をお願いします。
連絡先 :東京都健康長寿医療センター アイソトープ検査室
03-3964-1141(代表)
受付時間:平日14:00~17:00
放射線診断科医長(診療科長)
すずき ふみお
出身大学 | 東京大学 |
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卒業年次 | 平成22年 |
専門 | 神経放射線画像診断 |
担当外来/担当診療科 | 放射線診断科 |
資格 | 放射線診断専門医 日本医学放射線学会研修指導者 医学博士 |
放射線診断科部長
とくまる あや
出身大学 | 三重大学 |
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卒業年次 | 昭和60年 |
専門 | 神経放射線診断、認知症画像診断、神経変性疾患画像診断 |
担当外来/担当診療科 | 放射線診断科 |
資格 | 医学博士 日本医学放射線学会認定放射線診断専門医 日本医学放射線学会認定指導医 日本専門医機構専門医 日本神経放射線学会評議員 |
コメント | 東邦大学佐倉医療センター放射線科客員教授、東京医科歯科大学医学部放射線科非常勤講師、日本神経放射線学会評議員、日本神経病理学会関東地方会画像コメンテーターなど。認知症やパーキンソン病など高齢に伴う重要疾患の診断技術と開発において、日本のリーダーの一人。内外の専門家との意見交換が、臨床現場に即時に反映できる体制を築いています。 |
放射線診断科専門部長
たかだ こういち
出身大学 | 帝京大学 |
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卒業年次 | 平成10年 |
担当外来/担当診療科 | 放射線診断科 |
資格 | 医学博士 日本医学放射線学会研修指導者 放射線診断専門医 |
放射線診断科技師長
うんの やすし
卒業年次 | 昭和59年 |
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専門 | 放射線診断 |
担当外来/担当診療科 | 放射線診断科 |
資格 | 臨床実習指導教員 放射線管理士 放射線機器管理士 シニア放射線技師 日本放射線技師会、日本放射線技術学会、日本医用画像工学会、日本人間工学会所属 |