眼科

特徴

高齢者に多い"目"の病気を診療しております。白内障は、加齢によって起こり、高齢の方にはとても多い病気です。当科では、常に最良の手術を安全に提供できるよう、スタッフ全員で一丸となって取り組んでおります。また、日本の視覚障害の主な原因である、緑内障、糖尿病網膜症加齢黄斑変性などの病気も、積極的に診療しております。目の病気の多くは早期発見がとても大切ですが、検査を受けなければ見つかりません。日常生活で気づいた目の不調は、「歳のせいだから」とあきらめずに、どうぞ眼科を受診してください。

当センターでは、患者様の通院の大変さを考え、手術終了後や病状が安定した後は、できるだけ早く自宅近くのかかりつけ眼科への通院が再開できるよう、密に連携をとりながら診療を行っております。受診される際には、どうぞかかりつけ眼科からの診療情報提供書(紹介状)をお持ちください。

外来医師配置表

午前 善本
大島
山本裕樹
池上
髙尾
伊吹
大島
戸田
山本裕樹
髙尾
伊吹
善本
戸田
伊吹
午後 善本(医師予約のみ)
池上
髙尾
池上
戸田
伊吹
善本
大島
池上
髙尾
戸田
大島
山本裕樹(偶数週)
坂田
緑内障外来

疾患診療方針概要

  • 白内障手術は、患者様のご希望にあわせて日帰り手術、1泊2日程度の入院手術を行っています。使用する眼内レンズは、患者様のニーズにより、単焦点眼内レンズを主に、乱視矯正用、多焦点(選定療養)眼内レンズなども使用しております。(:日帰り手術の患者様でも、手術前後に、入院病室でお休みいただけますので、安心して手術を受けていただくことができます。)
  • 白内障手術はほぼ全例で小切開超音波乳化吸引術を行い、術後の炎症も少なく、早期の社会復帰が可能です。85歳以上の超高齢者、様々な全身疾患をお持ちの方でも病状が安定していれば、通常は局所麻酔での手術が可能です。ベッドに仰向けで20-30分じっとしていられないなど、局所麻酔では手術を受けることができない認知症の患者様では、からだの状態を調べ、手術の必要性と全身麻酔の危険性などご家族とよく相談し、全身麻酔下での手術を行う場合もありますが、検査のために複数回の来院が必要です。(検査の結果、全身麻酔を受けられず、白内障手術が不可能となる場合もあります。)また、難症例にも対応しており、眼内レンズの強膜内固定術も行っています。
  • 加齢黄斑変性の診断、薬物治療(抗VEGF療法)を行っています。診断には、蛍光眼底造影(FA及びIA:Nidek社 Miranteミランテ)や光干渉断層計(OCT:Nidek社 Glauvas グラバス 及び RS3000 Advance)、光干渉断層血管撮影(OCT-アンギオグラフィー:Nidek社 Glauvas グラバス 及び Carl Zeiss社 CIRRUS HD-OCT5000)検査を行い、加齢黄斑変性の治療としては、積極的に抗VEGF薬硝子体内注射(抗VEGF療法)を行っています。
  • 糖尿病網膜症網膜静脈閉塞症では、広角眼底カメラおよび眼底造影装置(ニデック社Miranteミランテ)を用いて、適切な時期に蛍光眼底造影を行い、レーザー治療の必要性を判断して行い、合併する黄斑浮腫に対しては、抗VEGF薬硝子体内注射、ステロイドテノン嚢下注射、レーザー治療などを積極的に行っています。
  • 網膜前膜、硝子体出血、黄斑円孔、網膜剥離には積極的に小切開硝子体手術(25G)を行っています。
  • 高齢者に多い眼瞼下垂や眼瞼内反症に対しては、皮膚切除術、眼瞼挙筋短縮術、眼瞼内反症手術などを行っています。(外見を重視した美容整形に該当する手術は行っていません。)
  • 緑内障は、治療の基本は点眼治療ですが、長年にわたり点眼を正しく(種類、回数など)使い眼圧を下げることが大切な病気です。点眼治療を行っても眼圧が下がらない場合には、当科では、レーザー治療(SLT:選択的レーザー線維柱帯形成術)、手術治療としては、主に線維柱帯切開術(眼内法)などを行っています。
  • 眼底検査のために瞳を開く点眼薬(散瞳薬)を点眼すると、点眼後5-6時間は車の運転などができません(細かい文字も見えにくくなります)。初診の患者様や眼底検査が必要な病気の患者様は、ご自身で車を運転したり、自転車やバイクを運転して来院されないよう、お願いいたします。また、散瞳前後で2回の診察と検査が必要になるなど診療には時間がかかるため、予約時間よりも診療が遅れる場合がありますので、ご理解をお願い申し上げます。
  • 高齢者すべての疾患において、病診連携に力を入れています。手術やレーザー治療などが終了したり、点眼薬などに変更がなく病状が安定している患者様には、ご自宅近くの(かかりつけ)眼科と連携をとり、かかりつけ眼科への定期通院をお願いしておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。(外来の待ち時間短縮のためにもご協力をお願い申し上げます。)

主な対象疾患(治療実績)

  • 白内障
  • 網膜疾患

    ■ 加齢黄斑変性、近視性脈絡膜新生血管、網膜血管閉塞症・糖尿病網膜症等の黄斑浮腫(抗VEGF療法)
    ■ 糖尿病網膜症・網膜血管閉塞症などレーザー治療や硝子体手術が必要な疾患
    ■ 網膜前膜・黄斑円孔・硝子体出血・網膜剥離など硝子体手術が必要な疾患

  • 緑内障
  • 眼瞼下垂および眼瞼内反症(主に加齢による)
  • ぶどう膜炎

*角膜移植、コンタクトレンズ診療、美容整形に該当する瞼の治療などは行っておりません。

スタッフ紹介

眼科部長(診療科長)

善本三和子

よしもと みわこ

出身大学筑波大学
卒業年次平成元年
専門糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜血管閉塞疾患、白内障
担当外来/担当診療科眼科
資格日本眼科学会眼科専門医
身体障害者福祉法指定医
難病指定医
視覚障害者用補装具適合判定医師研修会修了
PDT認定医
水晶体嚢拡張リング(CTR)講習会受講修了
A型ボツリヌ毒素製剤ボトックス講習・実技セミナー修了

眼科医長

池上 靖子

いけがみ やすこ

出身大学奈良県立医科大学
専門眼科一般、糖尿病網膜症、黄斑症、白内障
担当外来/担当診療科眼科
資格日本眼科学会眼科専門医
眼科光線力学療法(PDT)認定医
身体障害者福祉法指定医
身体障害者用補装具適合判定医師
難病指定医

眼科医長

戸田 淳子

とだ じゅんこ

出身大学東京女子医科大学
卒業年次平成10年
専門眼科一般、糖尿病網膜症
担当外来/担当診療科眼科
資格日本眼科学会眼科専門医
身体障害者福祉法指定医
難病指定医
視覚障害者用補装具適合判定医師研修会終了

眼科医長

大島 博美

おおしま ひろみ

出身大学群馬大学
卒業年次平成16年
専門眼科一般、白内障、緑内障
担当外来/担当診療科眼科
資格眼科専門医
難病指定医
身体障害者指定医
視覚障害者用補装具適合判定医師研修会修了
A型ボツリヌス毒素製剤ボトックス講習・実技セミナー受講修了

眼科専門医長

山本 裕樹

やまもと ひろき

出身大学三重大学
卒業年次平成19年
専門白内障(多焦点、縫着、強膜内固定含む)、網膜硝子体疾患
担当外来/担当診療科眼科
資格日本眼科学会眼科専門医
身体障害者福祉法指定医
難病指定医
視覚障害者用補装具適合判定医
水晶体嚢拡張リング(CTR)講習会受講医師
常勤医
  • 高尾 博子(たかお ひろこ)
非常勤医
  • 小関 信之(こせき のぶゆき)
  • 青木 彩(あおき あや)
  • 坂田 礼(さかた れい)
  • 外山 琢(とやま たく)
  • 椎橋 美予(しいばし みよ)
  • 河田 麻里子(かわた まりこ)
シニアレジデント
  • 福尾 美和子(ふくお みわこ)
  • 伊吹 愛里(いぶき あいり)