第15話 自分の転倒リスクが分かったときの対処方法➆

もの忘れが気になるに当てはまる場合

もの忘れは脳の病気です。認知症では2〜3倍転倒しやすくなります。
自身でもの忘れが気になる方、周囲からもの忘れを指摘された方は、以下の項目をチェックしてください。

1)歩幅がせまい、時々前に突っ込む様に歩く。

2)よろける。 とぼとぼとしか歩けない。

3)危険なところも構わず速く歩いていく。

1)に該当する場合
パーキンソン病や、その親戚のような病気のことがあります。特に最近ではレビー小体型認知症が転倒しやすいので注目されています。
適切な薬物療法が必要です。
脳神経内科やもの忘れ外来に相談してください。

2)に該当する場合
隠れ脳梗塞では、麻痺がなくても、バランスの低下、歩行障害がおきます。

診断されていない方は、MRI検査をおすすめします。
脳神経内科に相談してください。

診断されている方も、血圧の管理は十分ですか?再発予防の薬は飲んでいますか?
主治医と相談してみてください。

3)に該当する場合
脳の前頭葉の障害で、危険に無頓着な場合があります。
脳神経内科やもの忘れ外来に相談してください。

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