第33話 もの忘れを予防するには(その11)

もの忘れを予防するには(その11)

体と頭を同時に使う(後編)
 頭と体を同時に使うと良いことがわかりましたが、介護予防の教室にもまだ行っていない方々の中には日常の趣味で代用できないかとお考えの方もいるでしょう。スポーツはゲーム性があり、頭と体を同時に使います。果たして認知機能に良い影響はあるのでしょうか?
 国立長寿医療研究センター 老年学・社会科学研究センター長 島田裕之先生の共同研究では、ゴルフやグランドゴルフをやっている人たちは、歩幅が広く、うつが少なく、幸せ感が高く、睡眠が深いだけでなく注意機能や図形認識機能も高いことがわかりました。
 しかし、これらの結果は健康度の高い人がゴルフをやっているのではないかという懸念が拭えませんでした。そこでゴルフをやったことがない人をたくさん集め、ゴルフ場を借り、コーチをボランティアで集め、用具も無料で提供しゴルフをやる人、健康講座だけのグループに分け検討したところ、論理記憶がゴルフをやった人が高いことがわかり英文論文になりました。英国のゴルフの聖地にあるR&Aも高く評価し、ゴルフと健康は英国議会で討議されるに至りました。総務省の生涯スポーツの中で最も高齢まで続けられるスポーツはゴルフです。気軽なゲートゴール、グランドゴルフも含め、足腰に負担のないスポーツを続けてください。