第2話 時代による平均寿命の変遷

時代による平均寿命の変遷

 江戸時代から、明治、大正、昭和の時代は、感染症(結核など)から、生活習慣病(脳卒中)を経て、死因がガンに移っていきました。
世界でも、経済が豊かになればなるほど寿命はのび、これは栄養や、衛生環境の改善によるものと考えられています。明治維新から昭和の初期まで、目覚ましい工業の発展、農業改革によって日本経済は発展し、順調に寿命がのびました。
これが第二次世界大戦(太平洋戦争)で一転します(青い矢印)。戦後急速な復興、衛生環境の整備、抗菌剤の登場で寿命は劇的に改善します。
さらに、1960年代に国民皆保険となり、日本人が欧州を抜いて世界最長寿国に上り詰めたのです。2000年に開始された介護保険がさらに75歳以上の寿命を延ばしました。

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